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加圧トレーニングと血栓のリスク

運動を仕事にしている割には、PCと向き合う時間が非常に長い加圧トレーナーの佐藤です。

PCを使うとなると、当然イスでの作業が多くなります。足の動きが不自由というわけではないのですが、運動不足にはなります。

運動が不足すると血管の動きが鈍くなってしまいます。

極端な例ですけど、「エコノミークラス症候群」と聞けば少しイメージはわきやすいでしょうか?

他には、災害時に車の席で何日間も寝ていて肺血栓症で命を落としてしまった方や、寝たきりで、長期間安静を余儀なくされている人もその危険性は高いとされています。

体が脱水状態というのも血流が鈍くなるので一つの要因です。

加圧トレーニングが危険だというのは、「血流の制限」「手足を縛る」などの常識外の方法のため、「血栓(血の塊)が出来てしまう」という不安から来るものが最も多いでしょう。

加圧トレーニングの発明者である佐藤義昭氏は、加圧トレーニングをノウハウとして確立していく段階で、3回ほど病院に緊急搬送されたそうです。病名は肺血栓塞栓症(はいけっせんそくせんしょう)。手足に出来た血栓が肺の動脈まで流れつき、詰まらせてしまうとても怖い病気です。

こういったリスクを回避するために、加圧トレーニングを行う際にはガイドラインがしっかりと決められています。

・加圧ベルトは15分以上巻かない(佐藤氏は30分くらい続けていて緊急搬送されたそうです)

・水分は多めに摂っておく

・心臓や血管に関わる病気がある場合には、運動そのもの許可を医師から得た場合に限る

・万が一の緊急事態に備えてマンツーマンで行う

他にもたくさんありますが、分かりやすい部分ではコレくらいでしょうか。

このことを踏まえると、「ペア、セミパーソナル、グループレッスン」といったものと、加圧トレーニングの組み合わせはNGになります。その分料金が安く設定されているジムもありますが・・。僕には「命を軽視している」としか思えませんが・・。

という訳で、メリットや効果を出すよりも、リスクやリスク管理を提示しておきました。

運動である以上、100%安全なものなど存在しません。事実、運動中の突然死で一番多いのは「ジョギング・ランニング」です。

「加圧って何?」「運動は何をしたらいいかわからない」と思う人ほど、しっかりとした運動指導者にアドバイスを求めることは何よりもご自身のリスク管理になると思います。

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