加圧トレーニングで速筋繊維を鍛える!

名古屋加圧トレーニングインストラクターの佐藤伸哉です

昔、「赤筋ダイエット」というのがあったのを知りませんか?

筋肉は発揮できる力の特徴から、大きく2種類に分類できます。一つは発揮できる力は大きいけど、持久力が乏しい速筋(白筋)、もう一つは発揮できる力が少ないが、持久力のある遅筋(赤筋)です。

「赤筋ダイエット」は、脂肪を主なエネルギー源とする遅筋(赤筋)をメインに鍛えて、脂肪燃焼を促進しようという考えのダイエットでしたが・・。これを提唱した石井直方先生には申し訳ないのですが、特にスポーツなんかをしていなければ、それで消費出来る脂肪はほとんど変わらないと考えています。

なので、僕がより効率的だと考えているのは、体脂肪の「消費」よりも「合成」を防ぐことです。

以前、加圧トレーニングとメタボ予防・改善
という記事を書いたのですが、速筋が使うエネルギーって主に炭水化物由来なんですね。筋肉や肝臓の中に「グリコーゲン」という形で保管されてます。

炭水化物のエネルギーを消費しているから、ご飯、パスタ類の「グリコーゲン」になる割合が増えます。そうすると体脂肪として蓄えられる割合も減らすことが出来るというわけですね。

速筋まで使おうとすると、ぶっちゃけカラダの感覚としてはキツイことが多いのが欠点といえば欠点ですが・・。

では具体的な方法としては、

1:高重量を出来るだけハイスピードで行う

2:中程度の負荷でスロートレーニング
を行う

という、一見まるで正反対のことでも結果、速筋線維を鍛えることが出来るとされています。

1:高重量を出来るだけハイスピードで行う

これは、外見上のスピードの問題ではなく、自分の筋力発揮や意識の中で、どれだけ早くあげているかが重要になってきます(競技力を上げようとすれば、当然早く上げられる方が良い)。大きな筋力を発揮しようとすると、速筋線維が優先して使われるとされています。

「爆発的に筋力を発揮する」と表現する指導者もいるくらいなので、反動も利用することになりますが、怪我のリスクがついて回るので、フォームとともに、重量や回数、頻度に気を配る必要があります。加圧の指導よりもこっちの方が難しいくらいです。

2:中程度の負荷でスロートレーニングを行う

中程度ってどのくらい?となると、最低でも5割程度の筋力を発揮していればOKです。筋肉は、その力が小さい順に使われていくというルールがあります。つまり、スロートレーニングのように、中程度のトレーニングでも、回数を重ねるうちに、遅筋線維じゃ追いつかなくなってきて、速筋線維が終盤になって使われるという流れになります。

「筋力を持続的に発揮しながら、最後まで使い切る」というイメージですね。

加圧トレーニングでしたら、これよりもさらに低負荷で同じような効果が得られるので、安全性が高まり、さらに『血流改善』というメリットも得られます

運動のみでの体脂肪の消費カロリーは、それほど多くはありません。しかし、速筋線維を鍛えると、体脂肪を合成しにくくなる効果は確実にあります。